広告とは何か
広告費は、コストではなく投資
広告という言葉は身近ですが、広報や販促との違いを説明しようとすると、意外と難しいものです。このページでは、広告の役割を基本から整理し、広告費を出したら終わりのコストではなく、回収を考える投資として見る方法をご紹介します。
動画で要点をご紹介しています。音が出せない環境では、字幕をオンにしてご覧ください。くわしい内容は、このページの文章でご確認いただけます。
広告は、お金を払って伝える場所を借りること
広告とは、会社やお店が、お金を払って、伝える場所を借りることです。新聞や広報誌の紙面、テレビの時間、Webやスマートフォンの画面など、人の目に触れる場所を、媒体と呼びます。広告主は、媒体の一部を買い、商品やサービス、会社の名前、求人などを載せます。
場所を自分で買うので、伝えたいことを、伝えたい時期に出せるのが、広告の大きな特長です。
| 誰が | 会社やお店、団体などの広告主 |
|---|---|
| どこで | 新聞、広報誌、テレビ、Web、SNSなどの媒体 |
| 何を | 商品やサービス、会社の名前、求人など |
| なぜ | 知ってもらい、選んでもらうため |
場所を自分で買うから、伝えたいことを、伝えたい時期に出せる
広告・広報・販促・マーケティングの違い
広告とよく似た言葉に、広報、販促、マーケティングがあります。広報は、新聞やテレビにニュースとして取り上げてもらう活動です。費用はかかりませんが、載るかどうかは相手が決めます。販促は、販売促進の略です。店頭の案内やクーポンなど、買う直前のひと押しを指します。
マーケティングは、売れる仕組みづくりの全体です。誰に、何を、いくらで、どう届けるかを考えます。広告は、そのマーケティングの中の、一つの手段だと考えると分かりやすくなります。
| 広告 | お金を払って媒体の枠に載せる。内容と時期を自分で決められる |
|---|---|
| 広報 | ニュースとして取り上げてもらう。費用はかからないが、載るかどうかは相手しだい |
| 販促 | 店頭の案内やクーポンなど、買う直前のひと押し |
| マーケティング | 誰に、何を、いくらで、どう届けるかを考える、売れる仕組みづくりの全体 |
広告は、マーケティングの中の一つの手段
気づいてから選ぶまでを、後押しする
では、広告は何をしてくれるのでしょうか。お客様は、商品を知ってから買うまでに、いくつかの段階を通ります。まず、会社や商品があることに気づきます。次に、自分に関係がありそうだと、興味を持ちます。
そして、ほかと比べて選び、最後に、電話や来店などの行動をします。広告の役割は、この流れのどこかを後押しすることです。どの段階を後押ししたいかによって、合う媒体も、伝え方も変わります。
- 知ってもらう会社や商品があることに、気づいてもらう
- 興味を持ってもらう自分に関係がある、と感じてもらう
- 比べて選んでもらうほかとの違いや、安心できる理由を伝える
- 動いてもらう電話、来店、申込みの方法を分かりやすく示す
どの段階を後押ししたいかで、合う媒体と表現が変わる
お客様の心の流れについては、お客様が買うまでの心の流れで、くわしくご紹介しています。
広告は、入り口をつくる仕事
ここで、大切な考え方を一つお伝えします。広告だけで、商品が売れるわけではありません。広告を見た人は、ホームページで確かめたり、電話で問い合わせたりします。そこで不安が残ると、せっかくの関心が離れてしまいます。
広告は、お客様との出会いの入り口をつくる仕事です。入り口の先までそろえることで、はじめて成果につながります。
広告だけで、売れるわけではない
商品の良さ、ホームページ、電話の応対までがそろって、はじめて成果になる
広告と、ホームページやSNSの役割の分け方は、広告とホームページ・SNSの役割分担をご覧ください。
まとめ(前半)
- 広告は、お金を払って伝える場所を借りること
- 広報、販促とは違い、広告は内容と時期を自分で決められる
- 広告は入り口。ホームページや応対までそろえて成果になる
動画で要点をご紹介しています。音が出せない環境では、字幕をオンにしてご覧ください。くわしい内容は、このページの文章でご確認いただけます。
コストと見るか、投資と見るか
広告費を、出ていくだけのコストと考えると、できるだけ安く済ませたい、という気持ちが強くなります。出したら終わりになり、効果も、なんとなくの感覚で判断しがちです。一方、投資と考えると、いくら使って、いくら戻ってくるかを考えます。
結果を測って次に活かし、続けるか、やめるかを、数字で決められるようになります。
| コストと考えると | 投資と考えると |
|---|---|
| できるだけ安く済ませたい | いくら使って、いくら戻るかを考える |
| 出したら終わり | 結果を測って、次に活かす |
| 効果は、なんとなくの感覚で判断 | 続けるか、やめるかを数字で決める |
見ておきたい3つの数字
投資として考えるために、見ておきたい数字が3つあります。1つ目は、1件あたりの費用です。広告費を、問い合わせや来店の数で割った金額です。2つ目は、成約の割合です。問い合わせのうち、どのくらいが契約や購入になったかです。
3つ目は、1件の利益です。お客様が繰り返し利用してくださる商品なら、続く取引も含めて考えます。この3つがそろうと、広告費が回収できているかが分かります。
- 1件あたりの費用広告費を、問い合わせや来店の数で割った金額
- 成約の割合問い合わせのうち、契約や購入になった割合
- 1件の利益1回の取引の利益。続く取引があれば、それも含めて考える
この3つで、広告費が回収できているかが分かる
1回の広告で、数字を当てはめてみる
例で考えてみましょう。数字は、説明のための例です。10万円の広告で、問い合わせが20件あったとします。1件あたりの費用は、5千円です。そのうち4件が契約になりました。成約の割合は、2割です。
1件の利益が5万円なら、利益は合わせて20万円です。10万円の広告費は、回収できたことになります。このように数字を並べると、広告を続けるか、内容を変えるかを、落ち着いて判断できます。
| 広告費 | 10万円 |
|---|---|
| 問い合わせ | 20件 1件あたりの費用は5千円 |
| 契約 | 4件 問い合わせの2割 |
| 利益 | 1件5万円なら、合わせて20万円 |
数字は説明のための例です。業種や商品によって大きく変わります
すぐに数字に出ない広告もある
ただし、すぐに数字に出ない広告もあります。会社の名前を覚えてもらうための広告は、見た人が必要になったときに思い出してもらうものです。効果が出るまでに、時間がかかります。そのため、1回の結果だけで判断せず、続けて見ることが大切です。
広告を出す前に、何の数字を、どのくらいの期間で見るかを決めておきましょう。
1回で判断せず、続けて見る
名前を覚えてもらう広告は、効果が出るまでに時間がかかる。目的に合わせて、見る数字と期間を決めておく
まとめ(後半)
- 広告費は、いくら使って、いくら戻るかで考える
- 1件あたりの費用、成約の割合、1件の利益の3つを見る
- 目的に合わせて、見る数字と期間を先に決めておく
数字が分からないときは、ここから始める
今の広告で、何件の問い合わせがあったかが分からないことは、珍しくありません。まずは、次の広告から、問い合わせのたびに、何を見て知ったかを伺うことから始めてみてください。
電話を受けた方がひと言たずねて、紙に記録するだけでも、広告ごとの反響が見えてきます。くわしい測り方は、広告の効果の測り方でご紹介しています。
よくある質問
小さな会社やお店でも、広告は必要ですか。
紹介や口コミだけで十分にお客様が来ている場合は、急いで広告を出す必要はありません。新しいお客様を増やしたい、新しいサービスを知ってもらいたい、人を採用したい、といった目的があるときに、広告が役に立ちます。まず目的を決めてから、広告が必要かどうかを考えるのがおすすめです。
広告費は、売上の何割くらいが目安ですか。
業種や目的、会社の成長の段階によって大きく違うため、一律の目安はお伝えしにくいのが実情です。このページでご紹介した3つの数字から、回収できる金額を考えると、無理のないご予算が見えてきます。
効果が分からない広告は、やめたほうがいいですか。
すぐにやめる前に、効果を測れる状態になっているかを確かめてください。問い合わせのときに何を見たかを伺う、広告ごとに電話番号やページを分ける、といった工夫で、効果が見えるようになることがあります。
目的とご予算を伺い、媒体選びからデザイン、効果の確かめ方までご提案します。今の広告物の無料簡易診断も承ります。
