自治体の広報の委託の仕様書の書き方
仕様書は、委託先とのあいだで、何をどこまで頼むかを決める大切な書類です。書きもれがあると、あとで追加の費用や行き違いが起きやすくなります。このページでは、広報の委託の仕様書に書いておきたい項目をご紹介します。
仕様書に書いておきたい項目 前半
仕様書に書いておきたい項目の、前半の4つです。1つ目は、何のために誰に届けるか、という目的と対象です。2つ目は、企画から報告まで、どこまでを頼むかという業務の範囲です。
3つ目は、大きさやページ数、部数、データの形式などの成果物です。4つ目は、着手、確認、納品の時期です。
| 1 目的と対象 | 何のために、誰に届けるか |
|---|---|
| 2 業務の範囲 | 企画、取材、制作、印刷、配信、報告のどこまでか |
| 3 成果物 | 大きさ、ページ数、部数、本数、データの形式 |
| 4 スケジュール | 着手、確認、納品の時期 |
仕様書に書いておきたい項目 後半
後半の4つです。5つ目は、確認の回数と、直しの範囲です。6つ目は、Web広告などの結果を、どのくらいの頻度で、何を報告するかです。
7つ目は、著作権の扱いや、写真や素材の使い方です。8つ目は、アクセシビリティや表記の決まり、個人情報の扱いなどの、品質の基準です。
| 5 確認と直し | 確認の回数と、直しの範囲 |
|---|---|
| 6 報告 | Web広告などの結果の報告の頻度と項目 |
| 7 権利 | 著作権の扱い、写真や素材の使い方 |
| 8 品質の基準 | アクセシビリティ、表記の決まり、個人情報の扱い |
よくある書きもれ
よくある書きもれです。印刷物のデザインを、ホームページやSNSにも使いたい、というほかの使い方。次の年度に職員が内容を直して使いたい、という修正の権利。
納品物の元のデータを受け取りたい、という要望。そして、Web広告の配信費と、運用の手数料の分け方です。
| ほかの使い方 | 印刷物のデザインを、ホームページやSNSにも使いたい |
|---|---|
| 修正の権利 | 次の年度に、職員が内容を直して使いたい |
| 元のデータ | 納品物の元のデータを、受け取りたい |
| Web広告の費用 | 広告の配信費と、運用の手数料の分け方 |
決めきれないことは、提案で比べる
仕様書では、目的や成果物、権利、報告などの条件を、細かく決めます。一方で、伝え方や表現まで細かく決めすぎると、提案の工夫が生かせません。条件は細かく、表現は提案で比べる、という分け方を考えましょう。
目的と条件は細かく、表現は提案に任せる
目的、成果物、権利、報告などの条件は細かく決め、伝え方や表現は提案で比べると、よい案が集まりやすい
まとめ
- 目的と対象、範囲、成果物、スケジュールを書く
- 確認と直し、報告、権利、品質の基準も書く
- ほかの使い方、修正、元のデータ、Web広告の費用の書きもれに注意
仕様書のチェックリスト
このガイドのセルフチェックでも、委託の準備で確かめたい項目をまとめています。権利の書き方は委託した制作物の著作権、アクセシビリティはウェブアクセシビリティをご覧ください。
よくある質問
仕様書の案を、事業者に相談してもよいですか。
一般的な考え方や相場を聞くことは、仕様を考える助けになります。ただし、特定の事業者に有利な仕様にならないよう、所属する自治体の規程や、公平性への配慮に沿って進めてください。
成果物の数が、あとで増えることがあります。
増える可能性がある場合は、追加の単価や、変更の手続きを仕様書や契約で決めておくと、あとで困りにくくなります。
