自治体の広告事業者の選び方
広告事業を広告事業者に任せる場合は、どの事業者に任せるかで、収入の安定や職員の負担が変わります。このページでは、事業者の選び方と、募集の要項で決めておきたいこと、比べるときに確かめたいことをご紹介します。
入札と、プロポーザル
事業者の主な選び方は、入札とプロポーザルです。入札は、金額などの条件で選ぶ方法です。仕様がはっきり決まっている場合に向いています。プロポーザルは、企画の提案を評価して選ぶ方法です。提案の内容で結果が大きく変わる場合に向いており、評価の基準と審査の体制を決めておきます。
| 入札 | プロポーザル |
|---|---|
| 金額などの条件で選ぶ | 企画の提案を評価して選ぶ |
| 仕様がはっきり決まっている場合に向く | 提案の内容で結果が大きく変わる場合に向く |
| 手続きが分かりやすい | 評価の基準と審査の体制を決めておく |
募集の要項で決めておきたいこと
募集の要項では、次のことを決めておきます。まず、広告主の募集から審査、制作、問い合わせ対応まで、どこまでを任せるか。対象の媒体と期間、そして、枠の買取りか、掲載料の一部の納付かという、お金の流れです。
あわせて、一次審査と最終の確認を、どう分担するかも決めておきます。
| 任せる範囲 | 広告主の募集、審査、制作、問い合わせ対応のどこまでか |
|---|---|
| 対象の媒体と期間 | どの媒体の、何号から何号まで、何年か |
| お金の流れ | 枠の買取りか、掲載料の一部の納付か。最低の額 |
| 基準と審査 | 自治体の基準に沿った一次審査と、最終の確認の分担 |
事業者を比べるときの5つの観点
事業者を比べるときは、5つの観点で確かめます。同じような媒体での受託の実績。地域の事業者とのつながりと営業の体制。基準と法令に沿って、広告を確かめる審査の体制。
広告のデザインの品質と、画像の権利の確認。そして、問い合わせや変更への対応の窓口です。
| 1 実績 | 同じような媒体での、広告事業の受託の実績 |
|---|---|
| 2 募集の力 | 地域の事業者とのつながりと、営業の体制 |
| 3 審査の体制 | 基準と法令に沿って、広告を確かめる仕組み |
| 4 制作の品質 | 広告のデザインの品質、画像の権利と品質の確認 |
| 5 対応の窓口 | 問い合わせや変更への対応、担当者の決まり方 |
金額だけで比べない
広告事業は、数年続くことが多い事業です。金額だけで選ぶと、広告が集まらない、審査や制作の品質がそろわない、といった困りごとが起きることもあります。募集の力、審査、制作の品質も、あわせて比べましょう。
数年続く事業として、選ぶ
広告事業は数年続くことが多い。金額に加えて、募集の力、審査、制作の品質を比べると、途中で困りにくい
まとめ
- 入札は条件で、プロポーザルは提案の内容で選ぶ
- 要項で、任せる範囲、媒体と期間、お金の流れ、審査の分担を決める
- 実績、募集の力、審査、制作、窓口の5つで比べる
プロポーザルの手続きの例
プロポーザルの手続きは、自治体ごとのガイドラインなどで定められています。説明のための例として、徳島市のガイドラインでは、広く参加者を募る公募型を原則とし、審査会が評価の基準を定めて公表すること、各委員の評価点を集計して受託候補者を特定し、仕様書をもとに随意契約を結ぶことなどを定めています。
委託の調達のしかた全体は、広報の委託の調達のしかたでご紹介しています。
よくある質問
広告事業者に任せると、自治体の確認はなくなりますか。
なくなりません。事業者が一次審査を行い、自治体が最終の確認をする形が一般的です。確認の手順と、判断に迷ったときの相談のしかたを、契約の前に決めておきます。
複数の媒体を、まとめて一つの事業者に任せられますか。
任せられます。広報誌とホームページのバナー、冊子などをまとめると、窓口が一つになり、職員の負担を抑えやすくなります。媒体ごとに分けて募集する自治体もあります。
